職員インタビュー
Interview
介護の仕事は感謝されるだけじゃなく人としても成長できる
介護職員
中村 唯/杉林 美沙緒
福祉学科を卒業してせいひ会に入社し、
ともに風和の里でユニットリーダーとして活躍
まずは、入社の経緯についてお伺いいたします。
お二人はせいひ会に入社して、今年で何年目になりますか?
杉林さん:今年で19年目になります。風和の里の方の西ユニットというユニットのリーダー業務をやっています。介護全般を担当しています。食事・排泄・離床(りしょう)・臥床(がしょう)とか全てですね。
中村さん:今年で14年目になります。役職や仕事内容は杉林さんと一緒です。杉林さんは西ユニット担当なんですけど、私は北ユニットを担当しています。そこで杉林さんと同じリーダー業務をやっています。
前職はどのような仕事をされていましたか?
杉林さん:新卒でせいひ会に入社しました。純心大学の福祉学科を卒業後にそのまま風和の里のオープンと同時に入社しました。
中村さん:私も新卒で入社しました。諫早のウエスレヤン大学大学(現:鎮西学園大学)を卒業しました。同じ大学の先輩がいるご縁で入社を決めました。
当時先端のユニットケアを導入していたことが入社の決め手
せいひ会の他に、就職先として検討した施設などはありますか?
中村さん:せいひ会以外には、長崎市内のグループホームや研修先の施設も検討したんですが、一番最初に受かったせいひ会に行ってみようと思って決めました。
杉林さん:私はユニットケアをしたかったというのもあります。
ユニットケアについて詳しく教えてください。
杉林さん:自宅のような空間で個別のケアを行う介護です。共用のリビングとは別に各自に部屋があり、ご飯はみんなで一緒に食べる寮のような家族的なケアです。その人らしい暮らしの継続を目的としています。ユニットケアは、当時は先進的なケアでせいひ会は早くからユニットケアに取り組んでいました。
中村さん:そうですね、4人部屋で食事の時には全員で食堂というのがちょっと流れ作業みたいな感じでケアもあるんですけど・・・
杉林さん:流れ作業みたいな。
中村さん:私はのんびりした性格なのでついていけないかなって心配があったので・・・ユニットケアがまだそんなに一般的なケアではなくて、当時は先進的な形のケアだったのでせいひ会に入社しました。
せいひ会を選んだ決め手だったんですね

小さなことは気にしない、職員みんなが互いに理解し合える職場
会社の雰囲気についてご質問させてください。同僚の皆さんと会話をする時間はありますか?
杉林さん:会議のときはもちろんですが、ケアの合間にもよく会話します。近い距離でお互いをフォローするというか、声をかければ届く距離でそれぞれ仕事をしているので。くだらない話もよくしますね。(笑)
中村さん:みんな勤続年数が長いので家族みたいな感じです。少々のことを言ってもあまり気にしない。お互いのことをよく理解していますね。

職員と同じくらい利用者さんも職員のことを見守ってくれている。
「あんたはよく頑張っているよ」と慰めてくれることも
仕事のやりがいや魅力、モチベーションを教えて下さい。
杉林さん:大学で福祉を学んだのもありますが、仕事をするんだったら人の役に立つ仕事をしたいなっていうのが一番にありました。何気ない「おはよう」という一言の挨拶だけで「ありがとう、ありがとう」と言って泣かれる利用者さんもいらっしゃいます。誰かの支えになれているんだなと感じられて、やっぱりこの仕事を選んでよかったなと思いますね。
ケアしていただけると利用者さんはそういう気持ちになるんですね。
杉林さん:そこが福祉業界のやりがいだと思います。外から見たら介護の業界はきついんじゃないかと思われるんですけど、それ以上に感謝されるやりがいが魅力ですね。
仕事を通して、成長を感じた経験や思い出に残っていることはありますか?
杉林さん:新人の頃はうまくいかないというか、やっぱり人が相手の仕事なので時間通りに終わらないんですよね。新人の頃にどうしてもこの時間内にこれを終わらせたいっていう気持ちが強くてうまくいかなくてグスグスしてる時があったんですよね。そんな時にケアしてる利用者さんが「あんたはよく頑張ってるよ」って慰めてくれて・・・私が利用者さんをケアしてるのか、利用者さんが私をケアしてるのかわからなくなります。(笑)
私も利用者さんを見てるけど、同じくらい利用者さんも職員のことをよく見てるなって思いましたね。

介護には仕事や利用者さんを通じて人としても成長できる魅力がある
中村さんは仕事のやりがいや魅力、モチベーションはありますか?
中村さん:2日ぐらい休んだりすると利用者さんから「あんたどっか行ったかと思った、よかった」って言われたり「ずっと居て」とか言われたり顔を覚えてもらったりとか、ちょっとした会話で楽しいと思ってくれたりとか、この人好きだなって思ってくれたりとか、そういうのもやりがいの一つじゃないかなって思います。普通の仕事をしてて「会えてよかった」とか「今日あんたがいてくれてよかったわ」とか言われることってなかなかないと思うので、そういうのはやりがいにつながるんじゃないかなと思います。人として存在を認めてもらえるところが大きい、なかなか普段の営業とかされてる人とか言われないんじゃないかなと思います。
この仕事をしていて成長を感じた経験とか思い出に残っていることはありますか?
中村さん:最初はすごく会話するのが苦手だったんです。年数を重ねていくうちに普通に喋れるようになったりました。そういう人としての成長もあるんじゃないかなと思います。もちろん最初から上手な子もいるとは思うんですけど、最初は結構人見知りもあったので・・・。でもユニットのメンバーも結構人見知りが多いですね、最初はみんなどうやって接したらいいんだろう、喋ったらいいんだろうみたいな、利用者さんみんな年上ですしね。でもそこからみんな仲良くなっちゃうけど。

失敗やうまくいかなかったことも、成長の糧になる
毎日人と関わらないといけないからそうですよね。では逆に失敗したことや苦労したことはありますか?
杉林さん:やっぱり夜勤ですね。一人で回していかなくちゃいけないので失敗できないプレッシャーや、どうしても間に合わないこととか。夜勤だと一人で行かないといけないという時がありますね。でも、後から考えると優先順位をつけて、この人にはこうしてっていうのをやっていけば、そんなにバタバタする時間も少なかったはずなんですよね。それに慣れるまでやっぱり時間がかかりました。あと夜勤の時間帯に最初慣れなかったというか、体が疲れるっていうのがあるんですけど・・・。
中村さんは失敗したことや苦労したことはありますか?
中村さん:苦労は人に物を伝えることですかね。リーダーになると下の子の指導や、こうしないとダメだよって注意しなきゃいけないこともあるんですけど、今まで人に何かを伝えた経験がなくて、大学の時は周りはみんな同級生ですし。
介護の場合、自分がやってることが絶対正しいってわけでもないんですよね。体格とかもみんな違うし、だから自信持ってこうだよって伝えても伝わらなかったり、人によって生きざまが違うので、私はこうって思ってると伝えても、相手からしたらそこまで理解がなかったりというのもあるので、一つのものを伝えるにしても全然伝わらなかったりとか、理解がそこまでいってなかったりとかっていうのがありますね。

ここには仕事を通じて、人としても成長できる魅力がある
これからの目標やチャレンジしたいことを教えて下さい。
杉林さん:今やっていることではあるんですが、私たちが働くこの施設を、利用者さんがやっぱり来てよかったなって思えるような場所にしたいっていうのが一番の目標ですね。
せいひ会なら自分に合った働き方を見つけられる
中村さんはいかがですか?
中村さん:私自身が腰があまりよくなくて、歳を重ねていった時に今の仕事をずっと続けていけるのか、体の負担がちょっと不安なので、事務作業ができるような資格は考えてます。
やっぱりステップアップしていかないといけないけど、せいひ会には受け皿がきちんとあるのも魅力かなと思いますね。
例えばうちのユニットで合わないならちょっとこっちに行ってみたらとかでもいいですし、「子どもが産まれるならデイサービスとかどう?」っていう選択肢があるのは魅力だと思いますね。
就職を検討されている方にメッセージ
たとえ福祉関係の経験がなくても、この業界に一度飛び込んでみるのはいい経験になると思います。いつか身近な人に介護が必要になるときがやってきます。その事実を受け入れきれない人が多いのも事実です。続かなくてもいいから、ぜひ一度経験してみることをお勧めします。
フレッシュな皆さんとせいひ会で一緒に働けることを楽しみにしています!
杉林さん
就職を検討されている方にメッセージ
おとなしいとか人見知りだからというので、始めはこの仕事につくことに不安を感じた同僚もたくさんいます。
せいひ会なら性格的に介護や福祉はちょっと難しいかなと思う方でも、1回やってみて慣れてしまえばうまくいくと思います。
就活するときにはやっぱり人間関係がいい職場が一番だと思います。せいひ会は本当に人間関係もいいところなので、ぜひ一度見学にいらしてください。